サクラとソメイヨシノ


サクラ(桜) Japanese Flowering Cherry

 日本の春をいろどり、花木の代表とされるサクラは、バラ科サクラ属に分類される落葉高木。
 サクラといえばだれでも、ソメイヨシノを思いうかべるが、サクラはそれにとどまらない。山間の野生のサクラ、庭のサトザクラ、しだれる古木、日本のサクラは深くて多様である。
 サクラは植物学上では、バラ科サクラ属サクラ亜属にふくまれる自生種、変種(自然交配種)、園芸品種(サトザクラ)の総称である。日本には自生種が10種、自然交配種が約20種、そしてこれらを親とした園芸品種(サトザクラ)が約300種ある。


ソメイヨシノ Prunus yedoensis Matsumura

 江戸末期、江戸の染井村(現在の東京都豊島区駒込)の植木屋で新種のサクラがつくりだされた。当時、名に聞こえたサクラの名所の吉野山(奈良県)にあやかって、「吉野桜」として売りだしたところ、人々はその美しさに驚嘆し、争って植えたので、数年にして東京一帯に広まっていった。しかし、吉野桜では、吉野山のヤマザクラと混同するので、明治5年に「染井吉野(そめいよしの)」を正式名とした。

 ソメイヨシノは花が大きく美しいうえに、葉がでる前に花だけが咲き、樹勢がよく、接ぎ木でも簡単にふやせることから大人気となった。 明治期になって全国に植栽が広がり、その結果、サクラといえばソメイヨシノをさすほどになっていった。
 ソメイヨシノが、オオシマザクラとエドヒガンをかけあわせたものとわかったのは、ずっと後のことである。

参考文献:Microsoft Encarta Reference Suite 2000 (エンカルタ総合大百科2000)
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